協和キリングループの従業員とその周囲の方が、自分ごととしてワクワク感を持ってWellness Action(行動変容)に取り組むことにより、自らの健康リスクの低減や豊かな人生の実現に加え、会社、社会に貢献していきます。
協和キリングループの健康経営
2015年5月に経営トップによる健康宣言を発信し、2018年に会社と健康保険組合協働(コラボヘルス)による「協和キリングループWellness Actionの取り組みを開始しました。現在は「協和キリングループWellness Action2025」に取り組んでいます。
協和キリングループ健康宣言
協和キリングループは、従業員の生涯を通じたQuality of Life(生活の質)の向上を図るため、協和キリングループ健康宣言を行います。
健康づくりに各自が主体的に努力することに加えて、当社グループとして、予防的視点からより高い次元の健康を目指して積極的に健康づくりに取り組みます。
従業員一人ひとりの健康づくり行動を促進する「動機付け」と、健康づくり行動を実践していくための「継続支援」の施策を推進していきます。
【実施体制】
経営トップを健康経営推進の責任者とし、人事担当部門と各事業場長が連携して取り組んでいます。健康経営に関する方針や施策については、取締役会や経営会議のほか、各事業場で行われる安全衛生会議や健康保険組合とのコラボヘルス推進担当者会議などで議論・共有しています。


【主な取り組み事例】
- 定期健康診断における法定を上回る検査項目の追加(生化学検査、がん検診等)
- 高リスク者重症化予防事業
- 健康に関する各種セミナーの開催
- 産業医、外部委託等によるメンタルヘルス相談体制の整備
- ウォーキングキャンペーンの開催
- 社内SNSによる双方向コミュニケーション
- 食事キャンペーンの実施(食事記録アプリを利用した食生活の把握・改善支援)
- 禁煙外来の補助・補助薬の費用補助、禁煙月間の推進
- スポーツクラブの優待利用
- 疾病予防に関する費用の補助(人間ドック、インフルエンザ予防接種、ピロリ菌除菌他)
- 就労継続支援(がん治療と仕事の両立支援、傷病による長期休務からの復職支援)
- 「健康白書」の発行
【取り組み紹介①(ウォーキングキャンペーン)】
ウォーキングキャンペーンは、健康保険組合と共催で1年に2回(春・秋)開催しており、会社として社員の積極的な参加を呼びかけ、運動習慣の定着や社員同士のコミュニケーションの促進につなげています。
また、2023年からは「仲間と楽しみながら取り組む“健康づくり”が、“より良い社会づくり”にも繋がる」というコンセプトで、参加率や歩数に応じて寄付を行う従業員参加型の社会貢献企画「Smile Walk」を実施し、社会・医療・次世代をテーマに活動を行う3団体に寄付活動も実施しています。
(実績)ウォーキングキャンペーン参加率・平均歩数推移
参加率は90%を超え、ウォーキング期間中の個人平均歩数も目標の5,000歩を大きく上回っています。
【取り組み紹介②(食事キャンペーン)】
2024年からは、これまでの運動施策(ウォーキングキャンペーン)に加え、食事施策として「食事キャンペーンをスタートしました。食事キャンペーンでは、AI食事管理アプリ『あすけん』を導入し、食生活の改善を通じた従業員の健康増進を支援しています。2024年度はキャンペーン参加率72.9%、KPI達成率(3食14日間以上記録)は44.8%となりました。2025年度もキャンペーンを継続し、食生活の把握、改善を呼びかけています。
【取り組み紹介③(健康経営セミナー)】
従業員の健康意識向上、健康の維持・増進のため、年に1回「健康経営セミナー」を開催しています。 研修テーマは、従業員の年齢構成や健康診断結果からみえる健康課題や従業員アンケートのニーズにあわせて毎年企画し、保健師や栄養管理士などの専門家に依頼して実施しています。
(セミナー実績)

セミナーでは座学だけでなく、正しいウォーキングフォームの実践なども行いました
(2025年生活習慣予防セミナーの様子)。
健康経営のKPI
【期待する効果と取り組みの整理】
Wellness Actionに基づく各取り組みについて、定量と定性の両面から確認し評価を行っています。
健康への取り組みを通して、健康上のリスクの最小化と前向きで活力のある職場づくりを推進し、経営課題の解決を目指します。

【Wellness Action2025 に基づく行動目標】
Wellness Action2025に掲げた目標について、毎年進捗を確認し、経営層との課題共有の機会を設け、取り組みの評価・改善に努めています。
健康経営・Wellness Action 2025に関する指標(協和キリンプラス単体)

【健康経営に関する外部評価】
協和キリンプラスは、健康経営優良法人2025(大規模法人部門)の認定を取得しています。今年で6年連続の認定となりました。

協和キリンプラスは、これからも一人ひとりの健康を第一に考え、健康経営の取り組みを推進していきます。
労働安全衛生・リスクマネジメントの取り組み
【方針・戦略】
協和キリングループ 労働安全衛生基本方針
制定日:2018年11月22日
協和キリングループ(以下、「当社グループ」という)は、「ライフサイエンスとテクノロジーの進歩を追求し、新しい価値の創造により、世界の人々の健康と豊かさに貢献します。」とする経営理念を実現するためには、すべての従業員の安全および健康を確保することが不可欠であると考え、労働災害および事故を防止する活動を継続的に行います。従業員一人ひとりが主体的に考え、行動できるような文化を根付かせることで当社グループの安全衛生水準の向上を目指します。
- 労働安全衛生についてマネジメントシステムを運用することにより、当社グループの安全衛生水準の向上が図れるよう、継続的な改善を推進します。
- 職場における危険源の特定および評価、対策によるリスクの除去または低減を通じて、労働災害および事故の発生を防止します。
- 事業活動を行うそれぞれの国や地域で適用される労働安全衛生に関する法令を遵守し、安全および健康の確保に継続して取り組みます。
- 従業員の意識向上のため、労働安全衛生に関する教育および啓発活動を積極的かつ計画的に実施します。
- 従業員の安全および健康を確保するために必要な、会社および従業員間のコミュニケーションを積極的に推進し、全員参加の安全衛生活動を実施します。
【指標および目標】
労働災害度数率の推移
※労働災害度数率=休業災害件数÷延べ労働時間×100万
※( )内は休業災害の発生件数
【具体的な取り組み】
- リスクマネジメントプログラムの実施
全社的なリスクマネジメントプログラムを導入し、各事業場および担当業務ごとに想定されるリスクの評価と具体的な対応策の検討を進めています。具体的には、職場環境の4M3H分析(作業方法や材料、環境などの要素を分析する手法)や危険予知活動(KY活動)を活用し、四半期に1回、実施内容の評価や振り返りを行っています。これらの取り組みは、健康経営の施策と連携し、メンタルヘルス対策や生活習慣改善支援などの健康課題の把握・対応と一体的に進められています。
- 安全衛生体制の確立・安全衛生委員会の実施
各事業場単位で自主的に安全衛生体制を組織し、毎月1回定期に安全衛生委員会を開催しています。
委員会では、各事業場特有の災害リスクを明らかにし、労使共同で労働災害防止に取り組んでいます。
また、隔月で産業医による時季にあわせた講話を行うなど、安全や衛生に関する意識向上に努めています。
- 防災訓練の実施
協和キリングループでは、爆発・火災による災害や、地震などの自然災害で事業場が被害を受けた場合の救援や復旧活動を支援する体制を定めています。
また、各事業場では、事故発生時の被害を最小限にとどめるため、防災体制整備や定期的な防災訓練を行っています。

